和菓子を知る

和菓子とは、日本の伝統的な菓子の総称です。年中行事や季節、人生の節目に由来するなど、日本人の生活文化に根づいた身近なものです。また、美しい姿かたち、優雅な菓銘(菓子の名前)の響き、味わいや香りなど五感で楽しむことから、「和菓子は五感の総合芸術」ともいわれます。
和菓子暦
とらやの季節の和菓子を日本の行事とともにご紹介します。

三月(弥生)の行事
彼岸春分・秋分の前後3日を含む7日間は彼岸です。暑さ寒さも彼岸までといわれるように、季節の変わり目にあたります。彼岸には、墓参りなどの先祖供養を行ない、お供えのおはぎを家族で食べたり親戚や近所に配ったりします。また、日が真西に沈むことから、西方浄土(極楽浄土)に向かって夕日を拝む風習も残っています。

三月(弥生)の和菓子
おはぎ「おはぎ」は秋のお彼岸の頃に咲く萩の花に見立てて名付けられたといわれます。また春のお彼岸の頃に咲く牡丹の花になぞらえて「ぼた餅」と呼ばれることもあります。春・秋のお彼岸に「おはぎ」を仏壇に供えたり、近隣に配ったりする風習は、江戸時代後期には行なわれており、今に受け継がれています。
※種類:小倉餡、黒糖餡、白餡(京都以外で販売)、きな粉(御膳餡入・京都のみ販売)
和菓子をめぐる小さなお話
虎屋文庫の読みもの
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