和菓子を知る
和菓子とは、日本の伝統的な菓子の総称です。年中行事や季節、人生の節目に由来するなど、日本人の生活文化に根づいた身近なものです。また、美しい姿かたち、優雅な菓銘(菓子の名前)の響き、味わいや香りなど五感で楽しむことから、「和菓子は五感の総合芸術」ともいわれます。
和菓子暦
とらやの季節の和菓子を日本の行事とともにご紹介します。
一月(睦月)の行事
正月一年の始まりとなる正月には、家族の健康と幸せを祈り、鏡餅をお供えし、雑煮を食べます。宮中で用意されるのが菱葩(ひしはなびら)。円くのした餅に、小豆色の菱餅を重ね、甘く煮た牛蒡と白味噌をのせて二つに折った行事食です。餅や大根、押し鮎など固いものを食べて長寿を願う、「歯固(はがため)」という行事に由来するともいわれます。花びら餅は、これを基に考案されたお菓子です。
一月(睦月)の和菓子
花びら餅宮中の行事食「菱葩(ひしはなびら)」を原形とするお菓子です。円(まる)くのした餅に小豆色の菱餅を重ね、蜜炊きした牛蒡(ごぼう)と味噌餡をはさんでいます。
※関東・中部地方では餅製、近畿地方では求肥製にておつくりいたします。(写真は餅製です。)
和菓子をめぐる小さなお話
虎屋文庫の読みもの
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